環境活動 : お客様や社会のための活動資源循環

基本的な考え方

富士通ゼネラルグループは、限りある資源を有効に活用することで持続可能な社会に貢献します。

当社グループは、製品生産工程における原材料の廃棄ロス削減、製品に使用する原材料の使用量削減、更に使用済み製品、および製品に使用される電池や梱包材のリサイクルの取り組みを推進しています。

省資源化設計の推進

富士通ゼネラルグループは、当社グループが提供する製品に使用する資源を効率よく活用していくことが重要であるとの考えのもと、製品設計段階において小型・軽量化、部品点数の削減などの省資源化設計を推進しています。空調機については、省資源化設計を進めるとともに、軽量化した標準化室外機の開発を推進していきます。

また、メンテナンスや設置の容易性を向上することにより、今まで未然防止出来なかった部品交換リスクを軽減する省資源化も進めていきます。

リサイクルの推進

製品に含まれる有害物質の環境漏洩による汚染防止や資源の有効活用を目的とした、バーゼル条約をはじめとするリサイクルの法制化や回収リサイクルの仕組み整備が世界各国で進んでいます。使用済み製品に加え製品に使用される電池、製品の包装材についてもEUをはじめ多くの国で対象とされており、富士通ゼネラルグループでは「拡大生産者責任(EPR)」の考え方に基づき現地販売会社がそれぞれの国の要求を順守し、回収リサイクルスキームへ加入することで現地での製品回収及びリサイクルの推進に貢献しています。

製品についても回収リサイクルの推進のため、エンドユーザーへの分別廃棄啓蒙の説明文やマーキングを実施しています。

日本における取組み

(株)富士通ゼネラルの基本姿勢

2001年4月に施行された「特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)」に則り、当社は製造業者としての義務を果たすため、子会社の家電リサイクルプラント「株式会社富士エコサイクル(静岡県浜松市)」を設立し、法律施行当初より使用済み家電製品(エアコン、テレビ [ ブラウン管・薄型 ] 、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)のリサイクルに取り組み、循環型社会の構築に寄与しています。

また、同業5社で連携を取り、環境配慮型の新鋭設備を相互利用した効率的なリサイクルシステムを構築致しました。その内容は下記の通りです。

(株)富士通ゼネラル、ソニー(株)、シャープ(株)、日立グローバルライフソリューションズ(株)、三菱電機(株)5社グループのリサイクル理念

従来の大量生産、大量消費、大量廃棄の流れを断ち、将来を見据え資源の有効利用を促進することで循環型社会への転換が進められています。その中で5社グループは、コストと利便性を追求した高効率なリサイクルシステムの構築を図ってまいります。

具体的には次の通りです。

  1. リサイクル事業を通じた社会的貢献
  2. ミニマムコストでのリサイクルネットワークの構築
  3. 流通業者や自治体にとっての利便性
  4. リサイクルの技術革新
  5. リサイクルし易い製品設計の推進
  6. リサイクルプラントの安定操業と継続的運営

使用済みテレビのバックキャビネットの素材化

富士エコサイクルでは、主に液晶テレビのバックキャビネットをPS(注1)やPC+ABS(注2)などの素材別に分別回収を行うことで、原材料に再生する際の選別エネルギーを削減するとともに廃棄物の削減に貢献しました。

使用済み洗濯機の塩水の有効利用

富士エコサイクルでは、洗濯機のバランサーに使用されている塩水を、プラスチック等選別用の比重液として利用できるスキームを構築し、従来は無害化(希釈や中和)した後に廃棄処理していたものを、有効利用できるようにしました。

欧州における取組み

富士通ゼネラルグループでは「拡大生産者責任(EPR)」の考え方に基づき現地販売会社および各国の販売主体である代理店が国内法の定める要求を順守し、回収リサイクルスキームへ加入することで現地での製品回収とリサイクルの推進に貢献しています。


注1 PS :
ポリスチレン
注2 PC+ABS :
ポリカーボネート+アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン混合
注3 PP :
ポリプロピレン