富士通ゼネラル グループ 空調機事業

当社のエアコン事業は、1960年の国内向け民生用ウィンド型クーラーの発売に始まり、1971年には中東(クウェート)に進出。外気温50℃を超え、砂塵が舞う地域でも安定した性能を発揮する高品質エアコンとしてのブランドを確立してきました。

以来、約半世紀に渡り、斬新な発想と最先端の技術力で耐環境性能に磨きをかけるとともに、高い省エネ性能を実現する独自の機構設計、制御技術などにより、日本のみならず、ヨーロッパ、オセアニア、中東などで高いシェアを確立し、現在は米州、アジアなどでも積極的な拡販につとめています。

また、空調市場の拡大にともない、家庭用の小型エアコンから業務用エアコン、さらにビル用マルチエアコン(VRF)と、家庭用・業務用共にラインアップを拡充し、特に業務用空調機の商品力強化により、空調機事業の拡大・強化を進めています。世界各地の多様なニーズに応える品揃えの強化や、地球温暖化問題などの対応に役立つ要素技術の高度化に注力し、今後も省エネ製品の開発を積極的に進め、お客様に快適な住環境をご提供するとともに、地球環境への配慮にも責任を持って取り組みます。

中東進出時のエアコンAL-6500C

中東進出時のエアコンAL-6500C

研究開発体制

日本(川崎)、中国(上海)、タイ(レムチャバン)の3か所の開発拠点で、現地ニーズに合わせた商品開発を推進しています。

さらに本年、部門間シナジーとオープンイノベーションを推進し、社内外の知の融合による新たな価値創出の取り組み強化に向け、本社敷地内に「イノベーション&コミュニケーションセンター」を竣工しました。

イノベーション&コミュニケーションセンター(2019年7月稼働開始)

家庭用エアコン

家庭用エアコンでは、斬新な発想と最先端の技術力で、快適と省エネの両立に力を注いでいます。ムダな運転をなくして省エネ性を向上する「人検知センサー(1988年搭載)」、省エネを維持したまま小型化を実現した「ラムダ型熱交換器(1991年搭載)」、空気を効率よく吸い込む「前面フラットパネル(1999年搭載)」など、これまでもエアコンメーカーでは先駆けの新機能を生み出してきました。

2003年には業界初「フィルター自動清掃機構」を開発。お客様の利便性を追求するとともに、高い省エネ性を持続する機能として高く評価され、高級エアコンはフィルター自動お掃除機能付き、という潮流を築きました。「ノクリア(nocria®)」は“aircon”の逆綴りで、「常識を覆すエアコン」という思いを込めています。「フィルター自動清掃機構」から始まり、業界最小サイズの「ノクリア」S(2008年発売)は、コンパクトエアコンの代名詞となりました。

最新の「ノクリア」Xでは、冷暖房の気流と室温の気流を制御する「DUAL BLASTER(デュアルブラスター)」機能を搭載し、控え目な設定温度でもお部屋の隅々まで快適に冷暖房します。近年では、AIとIoTを積極的に活用し、従来の快適性に加え、普段の運転状況や部屋の特徴をAIで学習、気象データも用いて快適な室温に自動制御します。

国内家庭用エアコンのフィルター自動おそうじ機能において。2003年3月21日発売(世界初)。当社調べ。

業界初「熱交換器加熱除菌機能」湿熱効果で熱交換器を清潔に保つ

業務用エアコン

現在、業務用エアコンの拡大・強化を進めています。特に1つの室外機に複数の室内機を接続するマルチエアコンは、室外機の設置スペースが節約でき、景観に配慮が必要な欧州都市部で多数導入されています。また、北米市場では、従来型の全館空調方式に対して、部屋ごとに細かく室温を制御できる個別空調方式の省エネ性を活かして、中規模ビルや商業施設などに向けて普及促進の取り組みを拡大しています。

2001年から発売したビル用マルチエアコン(VRF)「AIRSTAGE™」シリーズも、欧州、豪州、米州、中国などの各地域のニーズに合った製品ラインナップの拡充により実績を上げています。きめ細かな省エネ対応、高い設計自由度、より快適な気流制御など、これからの業務用マルチエアコンに求められる多用なニーズに応え、高度な冷凍サイクル技術と快適制御システムを集積したビル用マルチエアコンの開発を今後も強化し、世界市場におけるシェアの拡大を目指します。

さらには換気機器やエアハンドリングユニットなどの大型空調機とビル用マルチエアコンの室外機を接続させた空調機システムの開発に注力し、販売先を拡大しています。

ビル用マルチエアコン 「AIRSTAGE」V-Ⅲ

脱臭機

臭気判定士の設計、監修による高性能脱臭機です。当社独自のトリプル脱臭で家庭のニオイ問題を解決します。